亡き父から引き継いだ『7つの大切な事』

①一流の技術でなければならない。

ふとん職人の技術が高いかどうかを見極めるのに、「布団の角を触るといい」と良く言われています。布団を仕立てるのに一番難しいのが、角を作ること。この“角”がしっかり作れているかどうかで、布団の見栄えが違ってきます。布団を解体しないとわからないことですが、“角”に強引に綿を詰めてる布団もあるほど。“角”で寝る訳ではないのでどうでもよい、という声を聞くことがありますが、これは間違い。一流の技術があり、寝るところではない“角”を手を抜かずしっかり作れる布団職人は、人が寝る位置も完璧に仕立てます。本多快眠堂はこの10年で、1万枚以上の布団を手作りしてきました。仕立て終わった布団の完成度が納得いかず、解体してまた初めから作り直した事も何回もあります。たくさんの布団を作らさせていただいたおかげで、皆様に喜んでいただける技術が身に付きました。これからもさらに高い技術を目指して日々努力をしていきます。

②偏りのない知識を身に付けなければいけない。

「寝具のこと」、「眠りのこと」をインターネットで検索すると、たくさんの情報が出てきます。同じような事が書いてあったり、全く違う事が書いてあったり。調べれば調べるほどわからなくなってしまう。これは商品を開発するメーカーの考え方が違ったり、日々「睡眠」の研究が進んでいることが原因の一つ。本多快眠堂は、より多くのメーカーの話を聞き、正しい眠りの勉強をし、偏りのない知識を身に付けなければいけないと思っております。

③人生の2/3を豊かに楽しく過ごすために。

よく言われていることですが、「人生の1/3も寝ているのだからもっと睡眠を大切に」と。確かにそうです。しかし本多快眠堂は、もう少し違った言い方をしたい。人間、「楽しい」「幸せだ」と思う時間というのは眠っている時ではなく、起きている時のことを言います。大げさに言えば人生最後の時に、「あぁいい人生だった」って思い出すのは起きている2/3の方。だからいかにこの2/3の人生を豊かに過ごすかが大事。そのために眠るのです。

④「眠り」は十人十色。不眠の本当の原因を探る。

店頭にいると、「枕を変えたら眠れますか?」と聞かれる事があります。枕が原因で眠れないのであれば、答えは「眠れます」です。でも枕が原因ではない事もあります。もしかしたら敷布団なのかもしれないし、体の不調かもしれない。仕事の悩み、ストレスかもしれない。本当の不眠の原因はどこにあるかわからない。だから本多快眠堂では、たくさんお客様とお話をします。実際日中の活動の仕方、週末の過ごし方を変えただけで眠れるようになった、という事だってあるのです。「眠り」は十人十色。私たちにいろいろお話下さい。本多快眠堂は、皆様とたくさん会話をしたいと思っております。

⑤どれだけ良い商品でも、買えなければ意味がない。

布団は安い物もあれば、ビックリする値段の物もあります。違いがわからず、「何でこんなに高いんだ」という事もあるでしょう。いくら良い眠りを得れる布団だったとしても、一部の高額所得者にしか買えない布団では意味がない。また、そのような高額な商品を言葉巧みに売りつけるようなことは絶対にありません。ですが、多くの人に人生を楽しく豊かに過ごしていただくために、良い布団で寝てもらいたいという思いはあります。本多快眠堂は、最大限の努力をします。

⑥売って終わりでは絶対にいけない。

扱っている商品が布団ということで、一度買っていただいたら次は数年後ということもあります。しかし、商品をお渡ししてお金をいただいて、それで終わり、というような商売はしておりません。数多くある布団販売店の中から本多快眠堂を選んでいただき、商品を購入していただいたお客様との「ご縁」を大切にしていきます。

⑦正直でなければいけない。

繰り返される偽装。業者が悪いのか?そうせざるを得ない社会情勢が悪いのか?私にはわかりませんが、ただ一つ、やってはいけないということはわかる。正直、本多快眠堂にある商品すべてが誰にでもおすすめという訳ではありません。お客様と話しをして、そのお客様が必要としている物をご提案しています。安い物をまるで高級な物のように見せかけ、高額で売ったり、不必要な物まで騙すような売り方をしたりすることはありません。どんな時でも正直に商売をしていきます。引退した時に胸を張って、「いい仕事をしてきた」と思いたいから。