30歳布団問屋での修業を終え、店に戻った私。

布団の知識や理想の寝具条件、寝姿勢などは勉強したが、
布団を作る技術はまったく無かったのです。

問屋では教えてくれないの。

今、木綿布団を仕立てれる職人は、非常に少ないのが現状。
多くの布団屋では、作れる他店のお願いしてるか、
中には「そんな古い布団なんかダメ!」と注文を受け付けない店も・・・

店に戻った私は、今後、その「木綿布団の仕立て」をどうするか?を悩んでました。

相談した布団屋さんの多くは私に、
「布団作りなんか工場に任せて、商品を売ることに徹しろ!」
とアドバイスをしてくれた。

しかし私は、その考え方には納得できず、
「自分の店のお客様の布団は、自分で仕立てる」
と決め、自分なりに努力をした。

が、全然上手にできない・・・
正直、「寝心地が悪い!」と怒られたこともあります。

申し訳ない気持ちと悔しい思いから、
「もう一度基本から」と考え、
日本一の布団職人に指導を受けました。


日中は綿埃の中での作業、
夜はテレビを見ながら“運針”の練習。
毎日針で指を刺していた。

その後私は、国家資格 寝具製作技能士二級 を取得。

そして38歳の時に 
寝具製作技能士一級、寝具職業訓練指導員の資格を取り、
翌年には、愛知県寝具製作大会優勝&愛知県知事賞 をいただきました。

これもお仕事をいただける皆様のおかげです。

今では他店から「ウチの布団も作ってくれないか?」と依頼されますが、
自店のお客様の仕事を全力でするために、すべてお断りをしています。

恥ずかしくない布団を作れるようになり、
お客様にも「布団、とっても気持ちいいよ」と喜んでもらえるようになって、
あの時言われた、
「布団作りなんか工場にやらしておけ!」
の言葉を聞かなくて本当に良かったと思っています。

今後も精一杯努力し、
皆様に「本多快眠堂に依頼して良かった」
と言っていただけるよう頑張りますので、
皆様のお布団、本多快眠堂にお任せください。


本多快眠堂
本多 直也